8/17/2022
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Chapter 1: 異世界へ
Warning
※生々しくはありませんが主人公が奴隷として扱われる描写、暴力描写、強姦描写がございます。
気がついた時、そこはすでに自分の知っている世界ではなかった。
Onto The Story
職場の病院での当直業務を終え、疲れた身体を少しでも早く休めたいと足早に自宅へと向かっていたはずだった。
照りつける太陽の眩しさに思わず目を閉じた直後、全身を弾き飛ばされるような衝撃を感じる。
やがて視界が戻ると、目の前に広がっていたのは見慣れた通勤路ではなく、木々の生い茂る見知らぬ森だった。
異変はそれだけではなかった、自分の身体にも変化が起こっていたのだ。
まず、身体が軽かった。
手術中などに一定の体勢をとり続けることが多いからか腰痛はもう持病といってもよかったのだがその痛みが一切ない。
元々身長はそんなに高くなかったが目線が妙に低い、そして手が小さい、足も小さい。
履いていた靴はぶかぶかになっており、着ていたシャツ、ジャケット、チノパンの全てが大きくチノパンは足元にずり落ちていた。
訳が分からずしばらく呆然としていたが、なんとか正気を取り戻し、森のなかを歩くうちに湖のようなところにでた。
喉はカラカラに渇いており、少々濁っていようと構うものかと水を飲むために水辺に駆け寄る。
その湖の水は思った以上に澄んでおり、これなら飲んでも大丈夫だろうと水を掬おうと水面に手を伸ばしたときの衝撃は今でも忘れられない。
水面にぼんやりと映っていたのは私の顔ではなかった。
いや、正しくは現在の私の顔ではなかった。
40才になっても確かに童顔で看護師からは冗談交じりに研修医に見えるだの羨ましいだのと言われ、同僚の医師や上司からは威厳が全く感じられないと笑われたものだ。
だが、今目の前に映っている顔は10代のそれも少年といって問題のない顔だった。
いくら童顔だといってもここまで若くはなかったはずだ。
自分が少年だったころの顔立ちなんて既に覚えてはいなかったが多少はその面影があるような気がした。
訳の分からない場所に自分の身に起こっている訳の分からない現象。
人間というのは限界を超えると本当に何も考えられなくなるのだということを初めて知った気がする。
そこからのことはあまり良く覚えてはいない。
あてどなく森のなかをさまよっている最中に柄の悪い男たちに出会って刃物を向けられたこと。
突然のことに驚いて逃げようとしたら後ろから衝撃を受け、気を失ったこと。
次に気がついた時は手枷足枷をつけられて馬車のようなものに乗せられていたこと。
町のようなところにつくと、馬車から降ろされ檻のようなところに入れられたこと。
そこには自分と同じように手枷足枷をつけられた人がいたがどうみても日本人ではなかったこと。
その人たちの頭になぜか獣の耳がついていたり、肌にウロコがあったりしたこと。
思い出せることといえばこれぐらいだ。
その後、しばらくして私がようやく理解できたことはここが日本どころか地球ではない別の世界で私は賊に捕まり『奴隷』として売られたということだった。
幸いにも言葉は理解することができ、喋ることもできたので必死に自分の境遇を奴隷商と思われる男に話したが鼻で笑われ殴りつけられた。
日本という平和な国で生きてきて、暴力とは無縁の人生を歩んできた私にとっていきなり殴られるということは非常に衝撃的な出来事だった。
何日かが経ち、檻から出された私は首に鉄のようなもので出来た首輪をつけられる。
首輪をつけた男が何かを喋ると一瞬首輪が熱くなったがそれもすぐにおさまった。
そして、馬車のようなものに乗せられると豪華な屋敷に連れていかれた。
そこでは水で身体を洗われ、大きな布のようなもので身体を包まれると豪華な部屋の中にいる男たちの前に連れだされた。
3人いた男のうちでもっとも年上と思われる猫の様な耳を生やした男は私の腕を掴むと他の男たちに語り始める。
その話の中でわかったことは、私はこの世界では珍しい純粋なヒト族という種族でしかも黒髪黒目は貴重だということ。
そして、どうやら男たちは性的な目で私を見ているようだった。
正直なところ私は自分が同性愛者だという認識は物心ついたころからあった。
だからといって初対面の男たちにそういう目で見られるのは恐怖以外のなにものでもない。
奥手な私は日本でも自分好みの男性を見かけると目で追うぐらいのことはあったが経験は一切なく、仕事に追われ毎日を忙しく過ごしているうちに気がつけば童貞かつ処女のまま40才にもなっていた。
身の危険を感じてその場から逃げようとしたがすぐに男たちに取り押さえられ、部屋の中央に置かれた豪華な寝台に引きずり込まれた。
結果的に3人の男たちに代わる代わる犯された。
初めて排泄孔に異物をねじ込まれる激痛に涙を流し、男たちの勃起したものを口に咥えさせられ意識が飛ぶまで嬲られた。
もちろん抵抗はしたがあまり激しく抵抗すると男たちから殴る蹴るの暴行を受け、ここに来る前につけられた首輪から電気ショックのようなものが走り激痛を与えてくる。
次第に抵抗する気力も失せていった。
陵辱後の身体はひどいものだった。
肛門は直接見えないがきっと裂けていたのだろう、出血が激しく、暴行を受けた身体は痣だらけになっており自分で動くことすら困難だった。
その後は、その家の使用人らしき男に簡単な手当てをされ屋敷内の日の当たらない座敷牢のようなところに閉じ込められていた。
これが初めての男性経験になってしまったことの悔しさと強姦されたという衝撃に数日は泣き暮らしていたように思う。
食事は、硬いパンと僅かに具の入ったスープが日に2度与えられる程度だったがあまり食欲もわかなかったので問題はなかった。
それからは、数日おきに館の主人と毎回違う何人かの男の前に連れていかれ同じように犯された。
館の主人もやってくる男たちも私と同じヒト族はおらず、犬のような耳を持ったものや猫のような尻尾が生えたもの、皮膚がウロコ状のものなどいわゆる獣人ばかりであった。
主人や男たちの話を聞く限り、どうやら私のようなヒト族との性行為は非常に気持ちが良いということだった。
獣人族に比べてヒト族は身体の中にある魔力(魔法という概念がこの世界にあることもこの時初めて知った)の量が多く、その魔力が特殊で身体をつなげる獣人族にとてつもない快感をもたらすらしい。
そして、衝撃的だったのがこの世界には女性が存在しないらしいという事実だ。
必要な情報を全く与えられず日々犯されるだけの生活だったため推測の域にすぎなかったのだが私を犯しながら話す男たちの話題のなかで跡継ぎを作るために結婚をしなければいけないという、その相手が全て男だったのだから……。
男だけでどうやって子供を作るのだろうと疑問には思ったがその答えを知るすべはなかった。
それからもしばらくは同じような生活が続いた、寝て起きて食べて犯されて寝て起きて食べて犯されてこの繰り返しが数ヶ月は続いたと思う。
慣れというのは恐ろしいもので男たちに犯されることは苦痛でしかなかったが自然と耐えられるようになっていた。
しかし、ある日突然私は屋敷から連れだされ別の屋敷に連れていかれた。
どうやら前の主人が私の身体に飽きたらしく、この館の主人が買い受けたらしい。
そこでの生活も前の屋敷と大して変わることはなかったが、1つだけ大きく違ったのはこの主人はセックスの最中に幼い子に甘えられることが好きらしくそれを強要された。
だが、中身が40才の私がうまく甘えられるわけもなく私という一人称や喋り方自体が気に入らないらしくそれができるようになるまで何度も厳しく折檻を受けるはめになった。
私という一人称を僕に改め、できるだけしゃべり方も子供っぽくし、主人に従順に甘えることが私に求められた。
しばらく時間はかかったがなんとかそれにも適応することができた。
このころから日本にいたころの40才だった自分やそれまで積み重ねてきた経験というものがどんどん薄れていき、自分が本当の少年になったような錯覚すら覚え始めていたように思う。
結局そこでの性奴隷としての生活もそんなに長くは続かず、飽きられ、売られ、そしてまた買われ、また飽きられたら売られ、そして買われると同じことの繰り返しであった。
幸い私のようなものを買う主人はやはり少年が好きな嗜好の持ち主ばかりらしく2番目の屋敷で培った経験は非常に役に立ったがますます私が私でなくなるような気がした。
そのような生活の繰り返しが大体2年ほどだろうか?続いた後、突然さらなる地獄に突き落とされることになる。
いわゆる娼館に売られてしまったのだ。
それまでの生活が楽しかった、幸せだったなどと言うつもりは決してないが娼館での生活はただの地獄だった。
決して休むことは許されず毎日のように客をとらされる。
客も普通にセックスだけをする客ならまだマシでこちらの身体を傷つけることで興奮を得るものや卑猥な道具を使い意識が飛ぶまで責め立てるもの、果ては獣の姿に変わって(獣人の中には獣の姿に変われるものもいるらしいことを知ったのもことの時である)私を犯すものもいた。
苦しくて痛くて辛くて、何度死にたいと思ったかわからない。
ヒト族が珍しいというのも手伝ってか私には常に様々な客がついてあらゆる方法で犯された。
死にたいと思ってもそれを自ら叶えることはできなかった。
なぜなら、以前つけられた鉄で出来たような首輪は魔法の道具らしく、奴隷の行動を厳しく制限するために様々な呪いがかけられていたからだ。
私にかけられたその制限の中に元からかけられていた不服従禁止の呪いに加えて娼館に売られてから発語禁止の呪いと自殺禁止の呪い、魔力封じの呪いが新たにかけられていた。
首輪ではなく直接身体に魔力を通され、刺青のような痕として残った性奴隷としての呪いもあるのだがこれは性奴隷をしている以上意識する必要はなかった。
自殺禁止は商品を勝手に死なせないために、発語禁止はもしベッドのなかで何か秘密を知ってしまった場合にそれをもらさないため、そして拒否の言葉を客に吐かないため、魔力封じについてはヒト族の魔力の高さから念の為にということだ。
そのため、自殺を選ぶことも出来ず地獄のような毎日をただただ心を殺して淡々と過ごすしか方法がなかった。
実際に何度か死のうと思い行動に移そうとしたのだがその寸前で身体が言うことをきかなくなった。
少しでも娼館の従業員や客の不興をかったり、何か失敗をすれば――いや何もしなくても相手の機嫌しだいで容赦なく制裁が加えられる。
それは、食事抜き程度ならまだ良いほうで鞭で打たれたり、サンドバッグのごとく殴られたり、見せしめのように縛られ何日も寝ることを許されなかったりと拷問さながらの内容であった。
そんな生活が1年か2年ぐらい続いたころ、私はとうとう身体を壊した。
栄養失調と日々酷使される身体が私の体力をことごとく奪ってしまったようで発熱が続き、自分で身体をろくに動かすことができなくなっていた。
こうなってしまった奴隷の扱いは決まっている。
また、奴隷商の元へ売られるか廃棄処分である。
もちろん奴隷商の方も商品価値のない奴隷を引き取ることは普段はないのだろうが自分はなぜか引き取られた。
私が引き取られた理由はやはりヒト族という希少価値の高い種族だったことが大きかったらしく、奴隷商の元で働く従業員の性欲処理に使われることになった。
同時に奴隷市にも出されていたのでもし売れたら売れたでよし、性欲処理に利用して死んでしまったらそれはそれで良しという考えだったのだろう。
奴隷商の元で働く従業員はやはり奴隷をモノとしか見ておらずその扱いは本当にひどいものだった。
一晩に10人近くを相手にさせられたこともあるし、その中でも人一倍体格の良い男は際限のない嗜虐趣味の持ち主だった。
あるときは、背中や体中を鞭で打たれ、肌はミミズ腫れで埋め尽くされ、裂傷になり血まみれになった。
あるときは、男の太いものを後ろに挿入された状態で顔が原型を留めずボコボコになるまで殴られながら犯された。
あるときは、たわむれに左足と右手を折られた。
これらの行為が傷が治ることを待つこともなく結構な頻度で行われた。
その間に別の従業員の相手もしなければならず、私はもう限界だった。
誰でも良いから私のことを殺してくれと願ってすらいたのだ。
そして、今私はボロボロの状態で檻に入れられ奴隷市に出されている。
顔は腫れ上がりそのせいで目はほとんど見えていない。
誰の目から見ても私の身体の状態はきっとひどいものだろう。
数日前には大男に獣姿で犯されたせいで尻は裂けて身体を動かすことができない。
こんな私を買う物好きはいないと思うが――いや買われても結局待っているのは同じ地獄だと思うと本当にもう全てがどうでも良くなっていた。
こんな苦しみが続くなら死にたいとただそれだけが今の私の望みだ。
奴隷商が大声をあげて客を呼び、奴隷の説明やセールスポイントを客に説明している。
だが私について触れることは一切ない。
もう顔をあげているのもつらく、うつむいていると私の周りを影が覆った。
檻の前に誰か来たようだ。
顔をあげ、ほとんど見えない目でそれを見上げるとどうやらとても大柄な人のようである。
顔と思われる部分をじーっと見つめているとその人もこちらを見つめ返しているようでなんとも気まずかった。
その人と奴隷商が何やら話をしている。
そして次の瞬間、その人は奴隷商に向かってこう言った。
「この子を買おう。いくらだ?」
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